私の中のタカペコ

かつての某Ｊ編集部には食べ物に対して異常に執着する新人が２人おりました。いや、正確には食べ物ではなくて「ただ」の食べ物です。すなわちオゴリ、サシイレ、ホドコシ、救援物資、etc…。そのうちの一人がタカペコ君です。ある日ランチの取材に行った彼は、プンプン怒りながら帰ってきました。理由を尋ねると「今日のランチ取材、撮影した料理食べさせてくれんかったんですよ！　お昼抜いて行ったのに！」こらこらこら。その後某有名料理旅館での取材の際、撮影後の刺身を勝手に２切れ食べたりしました彼ですが、今では立派な公務員です。

さて本日の仕事はイタリア料理店でのランチ取材３連発。今までの経験では撮影後の料理が食べられる確率は約50％です。ましてや先日の愛媛取材の例もあり、３件とも食べさせていただいた日には胃が持たないのは見えています。というわけで朝昼飯を抜いて取材に挑むことにしました。…そして夕方、すべての取材・撮影が完了した後、市内某所で「ぼんさんかんざし」をむさぼり食う男が約１名。そうです。全敗ですよ、ええ。いや、食べに行ったわけじゃないから負けってわけではないのですが。今までの経験では「今日は食べられるかも」と期待して行くと、食べられない確率は90%を超えてる気がします。しかもそういう時に限って、料理がものすごく旨そうなんだよなぁ。