生腸

関西在住のid:gumboot君と合流し三宮−元町界隈をウロウロした後、あるお店へ向かいました。そこは元町のガード下にある台湾料理店「丸玉食堂」。なぜこのお店を今回選んだのか？　話は20年前に遡ります。
当時大学生だった我々は、ちょくちょく同人誌即売会に参加するため神戸を訪れていました。そして帰りは元町周辺で食事をして帰る、というのが定番だったのです。震災前のガード下には双頭の山羊の剥製を飾ってある薬局等、怪しいお店が結構ありました。その中の一軒が件の「丸玉食堂」。食堂なのでショーケースに蝋細工の食品見本があったのですが、その中で一番目立つところに飾られていたのが「生腸」。ホコリをかぶり、元の形もよく分からないほどに古びたそれは、我々の好奇心を否応なしに刺激しました。「なぜメインが生腸？」「そもそも何の腸？」「どーやって食べるのか？」疑問は尽きません。新入生に「メシおごってやるから」と一人で突撃させるという案も出たのですが、本人が全力で拒否したのでこの企画も流れ、いつしか神戸からも足が遠のき「丸玉食堂」は謎のままになっていたのでした。
それがid:gumboot君の話では、震災後も営業を続けているというじゃないですか。これは行っとかないと漢がすたります。店の前に到着すると例のショーケースはきれいになくなってはいましたが、場所と名前は同じ。意を決してのれんをくぐり、カウンターへ。そして「生腸下さい」と注文。そのお味は…それは言えんな(by鈴木さん)。とりあえず２人とも無事に帰ってはきましたよ(笑)