元・ヴァナ・ディール物見遊山

FF11で遊んでた記憶の保管庫とかTwitterのツィートとか

田村と松岡

看板は3代目の手書き

早朝から田村へ。開店前から県外ナンバーが並んどるなと思ったら、世間は3連休じゃないですか。曜日感覚が無くなってきて、これで私も晴れて個人事業者仲間入りですな(ぉぃ。まーそれは置いといて、厨房に見慣れない若い衆がおると思ったら息子さん夫婦とのこと。「まだまだ修行してもらわんと」と言いながら嬉しそうなご主人の顔が印象的でした。うどん屋という重労働を年を重ねた後も続けていくためには、それなりの理由が必要です。その1つが「跡継ぎがいる」ということ。「こいつに腕を伝えないかんからもう一頑張りしよう」と思うか思わないか、それがどれだけの効果をもたらすかは言わなくてもわかりますわな。
さて、田村で朝一番のピチピチ麺を頂いた後松岡へ(というと食べただけみたいですが、ちゃんと撮影もしてます)。こちらの厨房にも息子さんの姿が。「恐るべきさぬきうどん」を語る際、「特定の店ばかり取り上げ過ぎ」とか「いつも気軽に行っていたお店が、ブームのおかげで混雑して行きづらくなった」などという話を聞くことがあります。しかしその反面、この2店のように実家のうどん屋を継ぐということを恐らく考えてもいなかった(両親も期待していなかった)息子・娘が、後を継ぎに帰ってきているという事実もあるわけです。なにせこれだけでもう10年もしないうちに閉店してしまうかもしれなかったお店が、後2,30年は食べ続けられるようになったのですから非常に喜ばしい。これはうどんブームの陰に隠れたプラス面ですわ、ほんま。
松岡でうどんを頂いた後、思いつきました。この連休なら山越は大行列に違いない。先日取材した時に撮れなかった行列の写真が撮れるぞと。というわけで山越へ。予想通り小学校まで続く大行列ができていました。撮影を済ませた後、庭でソフトクリームを食べて一休み。今の季節、山越の庭ではツマグロヒョウモンチョウという蝶が優雅に飛び回る姿を見ることができます。そしてガーデニングの中にその幼虫がたくさんいるのです。この幼虫は黒に赤色の斑点というかなり「毒毛虫」っぽい姿をしているのですが、実は全く無害。頻繁に客席の方にはい出して来るのですが、殺さずに茂みに戻してやりましょう(実は山越のばーちゃんは、幼虫を茂みに戻す仕事をしていたりします)。昼が過ぎ行列も一段落したので一言挨拶に伺ったら、おばちゃんに「まー召し上がって」とうどんを頂いてしまいました。腹はパンパンだったのですが、スルっと入るのはさすが山越マジック。ごちそうさまでした。